今回のテーマは「血」

あなたの睡眠改善をサポートする相棒!眠り猫です〜
東洋医学の視点で【睡眠】を解説するシリーズ、今回のテーマは【血】!
もうね、女性の不調はほぼ【血】と関係してると言っても過言ではない!
なんせ毎月「月経」という出血イベントがあるんですから(しんど〜)
ぜひ読んでいってください〜!
前回のブログでは、東洋医学の基本「気血水」の中から「気」をテーマに、体と心を動かすエネルギーについてお伝えしました。
今回は「血(けつ)」の働きと、睡眠との関わりについてお届けします!
血ってなに?
- 血(けつ)は体と心を栄養し、潤すはたらきをもつ
東洋医学における「血」は、西洋医学“血液”に近い要素もあるけど、もっと広い意味を持ちます。
栄養を運ぶだけじゃなくて、精神の安定や肌・髪の潤いにも関わって、体と心をしっかりと休ませる役割があります。 - 血が足りないと、肌や髪がカサつきやすくなったり、感情が不安定になりやすい
具体的にいうと、
・脳や筋肉、臓器、皮膚、髪などに栄養と潤いを届けて、健やかに保つ
・心を落ち着かせる作用があり、「精神安定」にとても重要 - 特に女性は注意が必要
女性は月経によって血を消耗しやすいため、血が足りない『血虚』による睡眠の不調が起きやすいんです。
血が不足すると、眠りが浅い、夢が多い、夜中に目が覚めるなど、眠りの質の低下につながります。



「気」が全身を動かすエネルギーなら、「血」はそのエネルギーが流れるための“豊かな川”。
車で例えるなら、「気」がエンジンで、「血」がガソリンって感じ。
どっちも車を動かすために必要不可欠ですよね。
身近に感じてるかも?血の不調
- 目の前がチカチカして、集中が続かないとき
→ 血が足りない「血虚」状態だと、脳に栄養が行き届かず、ぼんやり・ふわふわした感覚になります。 - 肌の乾燥や抜け毛が気になるとき
→ 血の巡りや量が不足すると、肌・髪・爪にも影響。
潤い不足や、シミ・くすみは「血虚」や「瘀血(おけつ)」のサインかも。 - 月経前後の不調(イライラ、眠りが浅くなるなど)
→ 血の消耗や停滞が起こりやすいタイミング。
特にPMSが強い人は「瘀血」や「血虚」の傾向が出やすい。
女性のライフステージと「血」の関係
女性は思春期の10代から40~50代までの約40年前後を月経とともに過ごしています。
また、出産や大きな手術を経験ししている人もまぁまぁな量の出血を経験していることになります。
「血」の不調を年代ごとにまとめてみました!(年代はあくまでも平均的なものです)
- 月経期(10代〜4,50代)
月に一度、血を失う女性の体は、想像以上に血を消耗しています。
疲れやすい・イライラ・眠れない時は“血不足”のサイン。 - 更年期(40~50代)
ホルモンバランスが不安定なこの時期は、血の巡りも乱れやすくなります。
気分の波・睡眠の不調は、血の停滞や不足が関係しているかもしれません。 - 閉経後(50代以降)
血の消耗は落ち着く一方で、体を潤す力が減っていくタイミング。
乾燥やのぼせ、不眠などが出たときは「血」だけでなく「水」の巡りのケアも必要になってきます。


【血】が乱れるとどうなるの?
①瘀血(おけつ)タイプ
瘀血ってどんな状態?
血の流れが滞り、淀んでいる状態。血がスムーズに排出されずに不調の元になることもあります。
- 顔色がくすむ
- 目の下のクマ
- 肩こり
- 経血にレバー状の塊
- 頭痛
- 生理痛
- イライラしやすい
色味がよろしくない(くすみ、クマ、シミとか)、
固まってる、留まっている(コリ、レバー状の塊、いつも同じところが痛いとか)とかがイメージしやすいかな〜
あと、チクチクするような、刺すような痛み【刺痛】って言うのも、東洋医学的な瘀血の特徴です!
瘀血タイプの睡眠の特徴は?
「眠り」ならこんな感じで現れてきます。
- 眠っても疲れが取れない(血の巡りが悪いため、回復力が低下)
- 夢が多く、眠りが浅い(脳が休めていないので、感情の整理が追いつかない)
- 夜中に何度も目が覚める(自律神経の不安定や冷えのぼせに関連)
- 朝起きたときに首・肩がこっている、重だるい感覚(血流の停滞が睡眠中も続く)
あなたも瘀血かも?チェックリストで確認!


瘀血タイプの人のおすすめセルフケア
瘀血さんは、まず血流を良くすること!
同じ姿勢を続けない、冷やさないことが最重要ポイントですね。
日常的に、以下のセルフケアを取り入れてみてください〜



月経の時も3日目以降は積極的に動いてね。
動いて、温めて月経血を”出し切る”ことを意識して!
②血虚(けっきょ)タイプ
血虚ってどんな状態?
血の量が足りず、心身に十分な栄養が行き届かない状態。
貧血の方、産後や出血を伴うケガの後はもれなく血虚です〜。
- 不安感
- 夢が多い
- 眠りが浅い
- 目の疲れ
- 立ちくらみ
- 動悸
- 乾燥肌
- 抜け毛
気虚もそうだけど、血虚の場合も”足りない”っていう状態なので、パワーがなくて心許ない感じです…
冒頭に車で例えたけど、いくらエンジンが正常でもガソリンが足りなかったら動けなくなるし、色々と支障が出てきますよね。
体を動かす骨や筋肉、神経にも血流があるので、そこに栄養が行き届かないとなると…想像しやすいかなと思います。
血虚タイプの睡眠の特徴は?
血虚さんの睡眠タイプはこんな感じ。
- 眠りが浅くてすぐ目が覚める(血が足りず、脳や心が休まらない)
- 寝つくまでに時間がかかる(心が落ち着かず、ソワソワしてしまう)
- 不安感や焦燥感が強く、夜に考え事が止まらない
- 夢を頻繁に見る・内容がリアルすぎて疲れる(精神の安定力が弱まっている)
- 日中も眠気が残る・ふらつきや立ちくらみがある(睡眠の質と体力の低下が重なっている)
もしかして血虚状態?チェックリストで確認しよう!


血虚タイプの人のおすすめセルフケア
血虚さんは、血の元になる栄養(食べ物)を摂ることと、今ある血を消耗しすぎないことがポイントになります!



かくいう私も血虚がベース。
タンパク質を思ってる以上に取り入れて、鉄分は食事+サプリ飲んで追いつく感じです。
ただ、どんなに食べても消化吸収がスムーズでなければ、なかなか改善しないかも。
心当たりがある人はまずは便通や胃腸の症状に注目して!
まとめ・次回予告
「気」は体を動かす力、「血」は体と心を潤して、落ち着きを与える力。
特に女性は「血」による影響を大きく受けるからこそ、こまめなケアと見直しがとっても大切!!
自分に当てはまるタイプを知って、睡眠の質を少しずつ整えていきましょう。


次回は「水(すい)」についてご紹介します!
むくみ・冷え・のぼせなどの不調と睡眠の関係を、東洋医学の視点からひも解いていきますよ〜!
お楽しみに!
\いつでも声かけてね🐈/

