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【気血水で整える女性の眠り③】「水(すい)」で読み解く、めぐりと潤いと睡眠の関係

目次

今回のテーマは「水」

眠り猫

どうも〜、板橋区と北区を中心に活動中。女性専門の鍼灸マッサージサロン。眠り猫です!
東洋医学で【睡眠】を解説するシリーズ。気血水のラストを飾るのは、そう【水】です!
人間のからだの約60%を占めるのが水分ですからね。睡眠に影響しないわけがありません。
さっそく見ていきましょう!

前回は、血の不足や滞りが引き起こす睡眠の不調について紹介しました。
今回は、水(すい)=体の中の体液全般に注目!

女性にとってはむくみ・冷え・のぼせなど、思い当たることが多い「水」の乱れ。
これが睡眠の質にも大きく関わっているのです。

「水(すい)」ってなに?

東洋医学でいう「水」は、単なる「水分」ではなく、体内にある血液以外の体液全般(リンパ液、胃液、汗、涙など)のことを言います。

▷ 基本的な概念

  • 「水」は体を潤し、冷やし、老廃物を排出する役割をもつ
  • 「気」や「血」と協力しながら、全身をめぐっている
  • 水が多すぎても、少なすぎても不調につながる

▷ 心と体への作用

  • 関節や粘膜、皮膚を潤し、乾燥から守る
  • 汗や尿などで体温を調節し、余分なものを排出する
  • 頭や内臓、手足を冷やしすぎないように、巡りを保つ

▷ 睡眠に関わること

  • 水の巡りが悪いと、のぼせ、寝汗、むくみ、夜中にトイレに起きるといった悩みが出やすい
  • 体の「余分な水分」がたまることで、寝苦しさやだるさの原因に

次は、日常的に感じる水に関わる不調を見ていきましょう!

身近に感じてるかも?「水」の不調

  1. 「冷房で体が冷えると、夜中に何度もトイレに起きちゃう…」
    → 体の水のめぐりが低下して、膀胱が敏感になっているサインかも。
  2. 「夕方になると足がパンパンに…布団に入っても重だるい」
     →水が下半身にたまっていて、眠りにくさにつながっている。
  3. 「顔がほてるのに手足は冷たい…寝てもスッキリしない」
     →水の巡りが乱れ、体内の熱と冷えに偏りが出ているサイン。
眠り猫

よくある〜っていう方も多いのではないでしょうか?
水分なので”冷え”と関連が強く、巡りが低下して偏ってくると”重だるさ”に繋がりやすいんです。

女性の足のアップ

車で例えるなら気は『エンジン』、血は『ガソリン』。じゃあ水は?

東洋医学において、気血水はどれも健康に生きるために必要不可欠です。
前回のブログでは、気と血を車に例えるなら気は『エンジン』で血は『ガソリン』だよ〜と説明しました。

気はエンジン、つまり動力(エネルギー)
血はガソリン、つまり車を動かすための材料(栄養)

では水は何でしょう。
水は【冷ます・潤す・巡らせる】といった働きなので、車で例えるなら『冷却水』あるいは『潤滑液』といったところでしょうか。

冷却水や潤滑液はエンジンがオーバーヒートしないように冷やしたり、各部品をスムーズに動かすために必要ですよね。
まさに体内の『水』の働きと一緒です!
エネルギーっていうのは熱を持つので、それを適度に冷ましたり、栄養があっても全体に行き渡らせないといけないですからね。
また、外に排出して循環させないと溜まる一方で故障の原因になったります。(人間で言うと便秘とかね。)

眠り猫

『人間』っていう生き物を動かし、心と体を健やかに過ごすために「気血水」とそのバランスが大切ということが伝わっていたら嬉しい〜!

【水】の不調、水毒を解説!

水毒(すいどく)タイプ

水毒ってどんな状態?

体の中に「余分な水分」や「巡らない水分」がたまっている状態のこと。
🔽こんな感じで気になる症状として顔を出します。

  • むくみ・重だるさ
  • のぼせ
  • 寝汗
  • 頭重感
  • 消化不良
  • 手足の冷え
  • メンタルの浮き沈み(不安やモヤモヤ)

直接「水分」に関わる症状もありますが、前半にも言いましたが水なので冷え、重さと関連がありますね。

水毒タイプの睡眠の特徴は?

水が関わる「眠り」の不調はこんな感じです。

  • 寝汗やのぼせで夜中に目が覚める
  • むくみやだるさで、朝起きても疲れが抜けない
  • トイレが近く、何度も起きてしまう

あなたは水毒タイプ?チェックリストで確認!

水毒さんのセルフケア&対策

水毒さんのポイントは、【水分のとり過ぎに注意すること!】
これに尽きます。

モデルさんとか、1日2リットル水を飲む人もいると思うんですが、それは水分をきちんと代謝できる場合に限ります!そうでない場合は滞ってしまい水毒の原因になっちゃいます。

チェックリストが多く当てはまる方は、1日1.2〜1.5リットル+食事中の水分で十分です。
たくさん飲むならその分運動などで汗をかいて水分を巡らせることを意識しましょう!

夏でも、外出中など暑い時は水分を摂らないといけませんが、クーラーが効いてる室内ではそこまでたくさん飲む必要はありません。

あと、ここで言う水分はシンプルな【水】のことです。
お茶、コーヒー、紅茶、ジュース、お酒なども水分だけど、カフェインやアルコール、砂糖などが含まれるので、こういった飲み物は1日1杯くらいにして、飲みすぎないようにするほうが無難です。
体の巡りを考えるとシンプルな【水】が一番。
できれば常温、もしくは白湯など温かい方が体内での効率は良いです。
冷たいものは直接的に冷えにつながるので、こちらも飲みすぎ注意ですよ〜

ストレッチや軽い運動で水分代謝をアップ(余分な水分を外に出しましょう!)
塩分や冷たいものの摂りすぎに注意する(塩分は水分を溜め込みやすくなります)
白湯を少しずつ飲んで、巡りを整える(一気飲みNG!温めて胃腸の消化力を高めましょう)
お腹や足のセルフお灸(熱を加えると水は蒸発しますよね。冷えや重だるさが強いところをお灸で温めましょう)

眠り猫

特に最近の夏は暑すぎて、冷たい飲み物やアイスを摂りすぎちゃう人も多いんじゃないでしょうか(何を隠そう私もです笑)
運動が苦手な人は半身浴で汗をかくのも良いですよ!
踏み台昇降やラジオ体操など、手軽にできる全身運動からやってみよう!

まとめ:気・血・水のバランスが、眠りの質を左右する

これまで3回にわたって、「気」「血」「水」という東洋医学の基礎をもとに、睡眠タイプを解説してきました。

でも、実際の体調はこの3つだけで分けられるものではなく、複数のタイプが混ざっていたり日々状態は変化しています。だからこそ、「今の自分」に合ったケアをすることが大切。

このシリーズが、新しい視点であなたの大切な睡眠を見つめ直すきっかけになれば嬉しいです。

眠り猫

東洋医学的な視点で見ることが『正解』と言いたいわけではなくて、「こんな見方もあるんだな〜」って知ってほしいな。
体に限ったことではないけど、ものを見る視点はいくつかあったほうが世界は広がるし、楽になることがあるなと思うのです。

次回予告|「陰陽」と「虚実」でもっと深く、自分を知ろう!

次回からは、気血水とともに東洋医学の大切な考え方である「陰陽」と「虚実」をテーマにお届けします!

・日中は元気だけど夜になると不調が出る
・ぐっすり眠っているのに、なぜか疲れが残る

そんな「バランスのズレ」にアプローチできる、次なるチェックリストとセルフケアをお楽しみに!

\いつでも声かけてね🐈/

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