
どうも!睡眠改善をサポートする鍼灸マッサージ、眠り猫です〜
【睡眠】を東洋医学の視点で解説するこのシリーズ。
今回のテーマはズバリ、【気】です!読んでみて〜
前回のブログでは、東洋医学の基本となる「気・血・水」のバランスが、女性の睡眠と深く関わっていることをお伝えしました。
今回はその中でも「気(き)」に注目!
睡眠の悩みとの関係や、自分の体質&傾向を見つめるヒントをお届けします!
気とは?
まずは「気」の基本を振り返っていきましょう〜。
- 東洋医学における「気」は、生命を動かすエネルギー源のような存在。消化・吸収・循環、全てに関与する。
- 呼吸や食事によって作られ、体を温め、動かし、守るはたらき。
- 気の流れがスムーズであれば、体も心も元気にめぐる。


ん?
分かるような分からないような?
文字だけじゃよく分からん!って人も、もしかしたら体感では分かってるかも?
日常で感じられるような「気あるある」を5つピックアップしてみたよ。
① 朝から力が出なくて、階段を上がるのがつらい
睡眠は取ったはずなのに「なんか体が重い」「やる気が出ない」…そんな朝は、気が不足しているサイン。
気は体を動かすエネルギー。
気が満ちていると、自然と「よし、今日もがんばろう!」という活力が湧いてきます。
② 緊張や不安で、胸がつまったように感じる
プレゼン前や人前に立つ時、「呼吸が浅くなる」「胸が詰まる」そんな感覚になったことはありませんか?
これは気の流れが滞っちゃう「気滞(きたい)」状態。
ストレスで気がスムーズに流れず、身体も心もこわばります。
③ やることが多すぎて、考えが堂々めぐり
気は“心の働き”にも関係します。
頭がずっとフル回転していると、体も気も消耗し、「眠れない・落ち着かない」状態に。
これは気がうまく収まらない「気逆(きぎゃく)」の一面です。
④ 外に出るのが面倒な日と、スッと出られる日がある
天気も同じ、予定も同じ。
なのに「今日は動けない」「今日は外に出たくない」日があるのはなぜ?
それは、気の充実度が影響しているから。
気が満ちていると“自然と動ける”感覚が出てきます。
⑤ 心が元気だと、体もシャキッと動く
気は心と体の“つなぎ役”。
例えば「うれしい予定がある朝」にはパッと起きられるのに、気が重い日には布団から出られない。
この差こそ、“気の質と流れ”が私たちの行動や気分に直結している証拠です。



どう?
思い当たることとか、体感したことあるんじゃないかな?
「気」の変化って実はみんな身近に感じていることなんだよね!
【気が乱れるとどうなる?】
気が不足する、滞る、逆流するなどの不調は、それぞれに違った“睡眠の悩み”として現れます。
それぞれ解説〜!
①気虚(ききょ)タイプ
気虚ってどんな状態?
まずは気虚から!気虚っていうのは気が不足している状態のこと。
言い換えると、エネルギー切れのような状態ですね。もっとシンプルに言うなら『ザ・疲れてる』って状態。
- 活動するための力が足りない
- 疲れやすい
- だるさが抜けない
- 日中眠くなる
- 声が小さい・息切れ
- やる気が出ない
- 集中力が続かない
こんな状態の時は、気が虚してる=気虚ってことです。
※虚しているというのは、不足している、少ないっていうこと。
気虚タイプの睡眠の特徴は?
気虚さんが陥りやすい睡眠の悩みはこんな感じ。
- 眠りが浅い
- 寝ても疲れが取れない
- 日中の眠気が強い
- 寝入りはよいが熟睡感がない
あなたも気虚かも?チェックリストで確認!


気虚タイプの人のおすすめセルフケア
気虚さんは、まず第一にしっかりと休養する時間を作ること!
これに尽きる!!
睡眠、食事(栄養)とか足りていないんじゃないかな?
具体的に意識して欲しいことはこんな感じ。



一時的な気虚なら1~2日休めばOK!
何週間、何ヶ月も気虚状態ならちょっと心配。
今のスケジュールだと回復する時間がないから、調整したり、体のケアもスケジューリングする必要あり!!
②気逆(きぎゃく)タイプ
気逆ってどんな状態?
次は、気逆。気逆っていうのは、気が上向きに乱れてる状態のこと。
気の流れが、“上に上に”のぼってしまう状態を意味しています。
- のぼせ
- イライラ
- 頭が冴える、頭が熱い
- 動悸
- めまい
- 耳鳴り
- 咳
- 吐き気
見てもらうとわかるように、頭や耳など、体の上部に気になる症状があるのが気逆の特徴。
気虚はエネルギーそのものが足りないけど、気逆さんはエネルギーはある。
あるんだけど、体の上部に偏ってる状態なんですよね。バランスが悪い。
温かい空気って上に溜まるじゃないですか。冷たい空気は下に溜まる。
体の中でも同じことが起きてて、上にばっかりエネルギー(熱量)が多くなっちゃってバランスが乱れて調子が悪くなってるんです。
気逆タイプの睡眠の特徴は?
気逆さんが陥りやすい睡眠の悩みはこんな感じです。
- 頭が冴えて眠れない
- 寝つきが悪い
- 夜間の動悸や息苦しさで目が覚める
- 胸がザワザワして寝つけない
もしかして気逆かも?チェックリストで確認!


気逆タイプの人のおすすめセルフケア
気逆さんは、上にのぼっている気(熱)を下に降ろすのがポイントです!
頭寒足熱!(頭を冷まして、下半身を温める)
具体的に意識して欲しいことは…



人間は脳みそに一番血流が集まる。
今はスマホやPC作業も多いから、目を酷使して疲れてる人も多いです。
だから、どうしても頭部に熱が偏っちゃうんですよね💦
頭寒足熱がキーワードですよ〜!
③気滞(きたい)タイプ
気滞ってどんな状態?
最後は気滞!これは、気の巡りが滞っている状態のこと。
主にストレス・緊張が原因で、体の巡りがスムーズじゃない感じ。
患者さんを見てると、ほとんどの人のベースに気滞があるなって感じることがありますねぇ。
- 胸やお腹が張る
- ため息が多い
- 気分の浮き沈みが大きい
- 怒りっぽい
- 頭痛や肩こりがつらい
- 月経前の不調が気になる
ちょっと気逆と似てるな〜って思うかもしれないけど、ちょっと違う。
気逆は上方向に気が”動いてる”んだけど、こっちは”滞ってる”。つまり【動いてない・止まってる】イメージ。
詰まってるというか、行き場がなくてグルグル止まってる感じです。
気滞タイプの睡眠の特徴は?
気滞さんが陥りやすい睡眠の悩みはこんな感じです。
- 緊張感が抜けず、なかなか寝つけない
- 夢が多く眠りが浅い
- 朝すっきり起きられない
ストレスが多いあなたは気滞かも?チェックリストで確認!


気滞タイプの人のおすすめセルフケア
気滞さんのポイントは、もちろんストレス発散!
あとは、【止まってる】状態なので、物理的に動いて【動きを作り出す】ことかな。
具体的に意識して欲しいことは…



中でも『散歩』は積極的にやってみて!
散歩=歩いて散らす=歩くことで気を発散するっていうこと。
まさに気滞さんにオススメなんだよね〜!
まとめ・次回予告
気虚、気逆、気滞。それぞれの状態を何となくイメージしてもらえたかな?
「気」のバランスが崩れると、こんなに睡眠に影響するの…!?
私、気虚も気滞もどっちも当てはまる〜となった人もいるのではないでしょうか。
気っていうのは変化しやすいです。
なので、このチェックリストもタイミングが変われば結果も変わります。
保存して、自分の体調の変化を見つめ直したい時に使ってね。
自分の心と体の声に耳を傾けながら、セルフケアを取り入れていきましょう🌙


セルフケアしてもイマイチで、誰か助けて〜っていう時は眠り猫に相談してくださいね!
いつでも連絡OKです!
次回のブログは「血(けつ)」にフォーカス!
特に女性は影響を受けやすい「血」。お楽しみに!!
\いつでも声かけてね🐈/

